2012年 05月 12日
先日、井上靖ファンの我がつれあいから映画「わが母の記」に誘われて、(この手の映画は、泣かせるんだろうな…)と云う事で多少渋々ながらも映画館へ。 久々の映画鑑賞、15年ぶりです。 原作は井上靖。原作を読んでいませんので、映画から受けた印象、感想をつらつらと書きます。 現在私も母の介護をしています。まあ、介護の入口くらいなものでしょうか。 井上靖の生い立ちは、ここ数冊、幼少から少年期の自伝的作品を読み知識としては承知しています。 長男・靖と母・八重、その親子の関係は現在の世に照らし合わせれば、かなり希薄です。 映画の出来から云えば、老耄(ろうもう)に対して、映画の作り手側の「突っ込み」が甘く、常識的であり、まあ映画ゆえ、ロマンチックな表現でまとめられている、といったところでしょうか。 私が興味を抱いたのは、八重の老後のその多くの面倒をみた妹夫婦の日常です。 当然、それは映画の主題とは違うのでさらっと扱われていますが、母の最期を看取った妹からの電話で、洪作(靖)が妹にやさしい言葉で礼を言うシーンには、感動。 このシーンで映画は纏まった印象を受けましたが、映画の本来の筋から言ったら受け取り方の方向が違うんでしょうね。 今のことばで「介護」、これは大変なんです。いろいろな人の介護の様子、話を見聞きしてきましたが、それぞれの家庭でそれぞれの介護があり、介護即ち、「格闘」「ぶつかり合い」が私の感ずるところなんです。 そうならなければ幸いなんですが・・・。 妹役のキムラ緑子、私の認識不足なんですが、いい役者です。よかった! 久々に見た小宮孝泰、頑張ってください。これからを期待しています。 洪作の末娘の持っていたオリンパスペンF(ハーフ一眼)、なるほど、当時のお嬢さんは持てたのか・・・、と思いましたが、帰り道でハッ!。 あっ、宮崎葵=オリンパス!そういうこと! /D7000 Retouch:Silkypix
by eastcoast92
| 2012-05-12 11:16
| 世間
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