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2015年 09月 11日
トラッド案山子
稲穂も首を垂れてそろそろ刈り取りの時季。
昨今の稲田では案山子の復活がよく見受けられます。
近隣で目にするのはマネキン人形を使ったものや、遠目に、人かと見まごう写実的な案山子です。
しかし、マネキン型は首だけを竹の先にを差してまるで晒し首を田んぼに置いたものや、稲田に被さる樹木の枝にマネキンの首を幾つも吊ったり、どうも鳥を脅すよりも人を脅していているような代物もあって、顔が引き攣ることも。
又、リアル案山子はそれはもうよく出来た原寸大の人形で、田んぼに腰を掛けた様子のものや、稲田の畔の草を刈る姿のものもあり、動かない様から、あぁ案山子かと分かるのです。こうなると、騙されたわたしの立場がありません。

しかし乍ら、写真のような伝統的な案山子は、安心です。脅かされる訳でもなく、騙される訳でもなく、心和む案山子であります。
素材はビニールだったり、トレーナーを着たり今様にはなりましたが、ツバ広の破れ麦わら帽子を被ればトラッド案山子としては完璧です。
もしも、穴の開いたVANのトレーナーなんぞを羽織ったらそりゃもう大喜びございます。

そんな案山子にもひとつの疑問がありまして、実際に鳥はこれを怖がるのか?
永年の疑問でしたが、先日、確信致しました。鳥は人とは思っていない。
実はこの写真を撮る際に、稲田には先客となる一羽の子雀がおりまして、雀の二足は案山子の頭にあって、存分に跳ね回っていたのです。
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 池/伊東市
 /K20D




by eastcoast92 | 2015-09-11 11:55 | 自然


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