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2008年 07月 26日
放射能レンズ 放射線実測の巻
私の持つs.m.c takumar 55/1.8 が、放射能レンズ(アトムレンズ)でありそうな。
そんな記事を前に書いたのですが、では、他に所有するタクマーはどうなのか?
ならば、と言うことで、先日、日本科学技術振興財団から「はかるくん」が到着しました。
「はかるくん」は簡易放射線測定器でガンマー線を測る事ができます。詳しくはこちらへ
測定したレンズはs.m.c-t 200/4.0、s-t 200/4.0、s-t 105/2.8、s.m.c-t 55/1.8 2本(A・B)、s.m.c macro-t 50/4.0 計6本。
(例s.m.c-t :Super-Multi-Coated Takumar  s-t :Super-Takumar)
放射能レンズ 放射線実測の巻_c0116284_1726376.jpg


*測定結果
各測定値は、値がほぼ安定した数値を示し出したと思われた状態を最初の測定値とし、一分間隔で計3回測定しました。 測定は木造建物内。
(測定値は、直ぐに反応を示さず、緩やかに上昇、或いは、下降をします。また、自然環境の中にあっても放射線量は一定ではなく、従って値は変動を示すのが常です)

■室内の放射線量 μSv/h 
0.030  0.047  0.033  (平均値0.037μSv/h)
                   (測定地の静岡県の平均自然放射線量=0.037μSv/h)

放射能レンズ 放射線実測の巻_c0116284_17173534.jpg


■s.m.c-t 55/1.8 (A:632・・・・) 
後玉 3.420  3.284  3.338  (平均値3.347μSv/h)
前玉 0.260  0.278  0.277  (平均値0.272μSv/h) 
レンズマウント面から60mm後方
    0.310  0.282  0.324  (平均値0.305μSv/h)

■s.m.c-t 55/1.8 (B:624・・・・) 
後玉 3.249  3.308  3.325  (平均値3.294μSv/h)
前玉 0.270  0.269  0.273  (平均値0.271μSv/h)
レンズマウント面から60mm後方
    0.270  0.270  0.299  (平均値0.280μSv/h)

■s.m.c macro-t 50/4.0
後玉 0.475  0.453  0.451  (平均値0.460μSv/h)
前玉 0.121  0.102  0.109  (平均値0.111μSv/h)
レンズマウント面から60mm後方
    0.080  0.091  0.081  (平均値0.084μSv/h)

■他のレンズ
上記と同じ測定を行いましたが、室内放射線量とほぼ同じ値で、レンズにトリウム等の放射性物質は含まれないものと判断します。

測定状況
放射能レンズ 放射線実測の巻_c0116284_1855031.jpg


放射能レンズ 放射線実測の巻_c0116284_1864622.jpg

(上写真: 本等を敷き、レンズ中央とセンサー位置が同じ高さになるようにしましたが、下敷き類による放射線量の上昇が無いことを確認してあります。)

☆感想
s.m.c-t 55/1.8 の後玉の放射線量は、予想していた1.5μSv/hより、随分と出ていますね。
それと、s.m.c macro-t 50/4.0 が放射線を出しているとは、予想外でした。まあ、少ないですが。
レンズマウント面から60mm後方を測定したのは、私の常用するカメラはオリンパスのE510。レンズのマウント面からカメラ背面、即ち、私の身体まで距離がほぼ60mmなることが理由です。
s.m.c-t 55/1.8 (B) を2時間/回、月4回首から下げて遊ぶと、年間96時間の被曝量が
 0.280μSv/h * 96h = 26.88μSv

胸部X線集団検診時の1回の被曝量が50μSv

とされているので、その1/2の被曝量ですから、それほど気にする必要は無さそうですね。それに、s.m.c-t 55/1.8 だけを使うということもありませんしね。
参考ながら、胃のX線集団検診時の1回の被曝量は約600μSvだそうです。

(注. 私は、放射線に関しての専門知識を、何ら持ちあわせておりませんことを付け加えます。)









 

by eastcoast92 | 2008-07-26 17:52 | カメラ


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